月と夜風と木魚と川と【短編】





アパートのドアに鍵を差し込むと、おかえりなのか遅くなったことに対する抗議なのか解らない声がする。




踏み入れた足下に絡み付く温かいぬくもり。


「すまんすまん。ちょっと遅くなった。木魚と話し込んでたんだ」