重たい頭をひらべったい白い枕に委ね、目を閉じた。本当に未来?ねぇ、そんなことってあるの?

 非現実的なことが自分の身に起きている。そんなこと受け入れられる程、私は冷静な大人じゃない。

 でも気持ちとは裏腹に、脳裏に次々と記憶が焼き付けられていく。

 中学で部活に明け暮れ、高校に進学し、お洒落に目覚めたり、彼氏が出来たり、親と喧嘩したり、青春した思い出が次々と駆け巡る。

 実際体験したかのような気持ちを私に植え付けていく。

 一瞬で大人になっていく・・・。むしろ今までの自分が夢のような感覚に陥った。