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「別れよう。」



あれは俺から言った言葉だ。




『えっ、なんで?』



メールなのにあいつの戸惑う顔が思い浮かんだ。




「俺…お前のこと本当に好きなのか分かんない。」



あの時の俺はバカだった。


なんで思ってもいないことを言ったんだろう。




『あたしはサトルのこと好きだよ。』



ごめん。



俺、お前のこと受け止められない。




「俺…好きな人できた。」


『え・・・?』


「ごめん。」




嘘だ。



嘘だ嘘だ嘘だ。




好きな人なんかお前の他にいない。



居るはずない。