そうだったの!? 私はとっさに彼を見る。 彼は眉間に皺を寄せていた。 「すいません。それは私の責任です」 横から割ってきたのは私たちの担任の斉藤先生だった。 「全く…斉藤くんは何をやっているのかね…」 「すいません。私の注意不足です」 斉藤先生は校長先生に向かって頭を下げる。 そんな姿を見ていたたまれない気持ちになった。 すると彼が急に立ち上がった。