トライアングル。

一方、佑貴は
最近由乃と接していなかった。
体育祭の班が別になり、
話す機会がない。


ただでさえ、クラスが別で
接する機会が少ないのに、
これ以上減らされると、
さすがに参る。


どこかできっかけを
作らないと、
誰かに由乃を奪われてしまう。
それは嫌だった。


(…そうだ、デートに誘おう。)

佑貴はそう思いつき、
早速計画を練り始めた。