雨音が響く中、それにマジって金属がぶつかり合うような音がアリスの耳に聞こえた。 恐る恐る目をあけると、アリスの前には男の姿ではなく、黒い何かだった。 「あ、え、は?」 「おまえは・・・」 驚いたのはアリスだけではなかった。 男のほうも目を見開いて驚いていた。 アリスの視界に映ったのは、誰かの背中だった。 誰かがアリスの前に立ちはだかって、アリスを庇ったのだ。 「あ、貴方・・・誰?」 アリスのその声が聞こえたかは定かではない。 アリスが出した声は、酷くかすれていた。 ・