バスと地下鉄を乗り継いで40分ほどで、警視庁についた。 「啓人くん、こっち」 ロビーに着くとすでに、晃一さんが待っていた。 遠目からでもすぐに目につくほど、立ち姿もサマになってるから羨ましい。 「悪かったね、ここまで。」 「いえ、大丈夫です。」 「場所を変える間もないから3階のサロンでいいかな、 またすぐ戻らないといけなくてね」 「俺は大丈夫です。晃一さんの方こそ大丈夫ですか?」 「あぁ、大丈夫。 行こうか」