この彼の顔をマジマジ見ながら、言った。



「すみません・・・・どなたでしたか?」



「あぁ、ゴメン! 毬子の兄の晃一です。」



「うわぁっ!失礼しました!!」



思い切り深く、頭を下げた。



「あぁ、気にしないでくれよ、
入院中、一度も見舞いに行けなかったからすまなかったね」



「いえ、とんでもないです。お気持ちだけで十分です。」



彼女のお兄さんといえば、
警視庁に勤めるエリートだと聞いてる。
何でわざわざ俺のところに……