「彼、私の兄の同級生なんです。家も近所だったので、幼馴染みなの」 「お医者さんなんて、すごいですね」 「おうちが、代々続く産婦人科なの。 彼も幼い頃から、医者になる、って言ってました。」 「へぇ・・・」 その彼、永沢 准が、 俺と彼女の行く手を阻む存在になるとは、今の俺には想像もつかなかった。