その仕草が可愛くて、思わず笑ってしまった。 「何笑ってるんです~?」 「はははっ、あ、いや…」 「家では、こうゆうコトできなくってっ 皆にはナイショですヨ」 人差し指を唇にあて、ウインクをした彼女。 その姿に、 心臓が高鳴った。 多分、 俺は、智哉から聞いたように、 彼女のことが好きなんだろう 見てるだけでも安らぐし楽しい気分になる。 ただ、このぽっかりと空いた感じを思い出せないのが苦しい。