「いやね、下の佐藤さんから苦情でね、 洗面所あたりに水漏れするっていうんだよね、 悪いけど、ちょっと上がらせてもらってもイイかい?」 「えっ!? ちょっ、ちょっと!」 部屋の中に入ろうとする大家さんを、 その部屋の住人の男が、必死に中へ入れないよう、 ドアを閉めようとしていた。 その時・・・ 「助けてっ!!! お願い!!」 部屋の中から、ハッキリと聞き覚えのある声が聞こえた。 彼女だ!!