莉沙子さんと奈々子さんの2人としばらく話をして
彼女たちは、
すぐ後に、大学の仲間と演奏する準備をするため
控え室に向かった。
時間がある程度経っていたから、
大物の方々は、徐々に姿が見えなくなっていった
残っているのは
、
俺の親友の智哉はもちろん、
仕事仲間や先輩たち、
そして、毬子の友達や大学の仲間だった。
毬子は、輪には囲まれなくなったが、
やたらと一人、毬子から離れない人物がいた。
いくらサークルの仲間といっても、
側に居すぎだろっ?!
もう少しで眉があがりそうな瞬間、
「神田くん」
聞き覚えのある声に後ろを向いた。

