「啓人さんっ! 啓人さんっ! 眼を開けて!お願いっ!起きてっ!」 彼女が呼んでいる。 呼んでいるけど、 起きられない。 見られない。 触れない。 頭を打ったらしい。 意識が朦朧とする。 せっかく、迎えに行けたのに・・・ 正義のヒーローみたく、 毬子、君を守ると、決めたのに・・・ 彼女の声が、どんどん遠くなって、 意識が途切れた。