「啓人さん、朝からゴメンなさい… 啓人さんも、一緒にいてくれる?」 不安そうな顔の彼女を残して、この家を出られない、と思った。 「あぁ、もちろん、君だけ行かせるつもりはないから」 彼女の不安を包み込むように、抱き寄せた。 「今、着替えてくるから、待ってて」 クローゼットルームに行き、 彼女は、薄いブルーのワンピースに白のカーディガンに着替えた。