俺の向かいに座った彼女が、ハッキリとした黒い瞳で俺を見つめた。 「毬子さん・・・・俺・・・・」 「いいの・・・わかってる・・・・だけど・・・ 私のお願い聞いてほしいの・・・・ たぶん・・・最初で最後のお願いだから・・・・」 「・・・・?」 「啓人さん・・・・私を・・・抱いて・・・・」 「・・・っっ!!」 今にも泣き出しそうな、潤んだ瞳で彼女は言った。 女の彼女に、こんなことを言わせてしまった。 きっと、勇気を振り絞って言ったのだと思う。