勤務を終えた深夜、 こんな時間に鳴るはずのない携帯が鳴った。 表示を見れば、登録していない番号。 「…はい」 『神田啓人くんの携帯?』 「はい」 『永沢です』 「…っ!」 『番号は病院で聞いてね』 「何のご用件でしょう?」 声を聞いた途端、 退院の日を思い出した。 ロビーの上から俺を見下ろしていた姿を。