「……そうか… 俺は、君と毬子が一緒になってくれたらと密かに願ってたよ 君の記憶が無くなる前の毬子への想いは存在したし、 記憶が無い今でも、きっと心の底の君の思いは変わらないと俺は思う。」 俺は、何も言えなかった… 「啓人くん… 毬子の婚約の日は、来月なんだ。 9月25日、毬子の誕生日だ。 それまで、毬子と俺はギリギリまで待ってる」 真剣な晃一さんの瞳が、 今の俺には辛かった……