義務教育の子たちが夏休みに入る頃より幾分早くこの大学は休みに入った。 そのせいか、学生たちの数は、ぐんと減って 構内をこの大荷物?で歩くのには、ぶつかる心配もせず、とても助かった。 「毬子!」 後ろから聞き覚えのある声に呼び止められ、 振り向くと、、、 やはり、進藤先輩だった。 真っ白なTシャツに、イイ感じに色落ちしたジーンズ。 いつもながら、長すぎず、短すぎずサラサラのヘアスタイル。 アメリカ人のお母様譲りの瞳は薄い茶色。 どこにいても目立つ存在。 学内中、知らない人なんていない。