=Guildius・Machina=

弐号機に乗っているのは、恐らく――直感に過ぎないが、彼だろう。

矢ヶ崎真人――レンが連れ帰り、独房へ収容された一般人である。

どうやって独房から抜け出したのか、どうやってギルディウスに搭乗できたのか、そしてなぜ、この作戦に介入したのか、あらゆるいきさつは不明だ。

しかし、彼がレンに刃を向ける理由は、いくらでも思いついた。

一番単純なのは――ギルディウスに搭乗したまま、脱走を企てているのだろう。

ピピピピ!

とそこへ通信が入った。右のスクリーンにウィンドウが開き、厳めしい表情の支倉が映る。

『木佐木少尉、悪い報せだ』

「なあに?」

『目前の弐号機には、矢ヶ崎真人が乗っている』

(やっぱり)

と思ったのは、黙っていた。ただ、予想通り過ぎだ。鼻を鳴らして笑う。

「悪い報せって、それだけ?」

刹那。

『まさか』

と、支倉も鼻で笑いながら返したと同時に、弐号機が突進してくる。

「わっ!?」

レンはブースターを全開にし、一気に後方へ引き下がった。

正面スクリーンを、すれすれのところで白銀が線を引いていく。