=Guildius・Machina=

「バリアさえなければ――!!」

こんなデカブツ、一撃で――と空中で右脇に主砲を抱えたレンは、

「へっ?」

真横を高速で飛び――違う、落下していったものに、先を越された。

大太刀・斬鬼刀を大上段に構えたギルディウス弐号機が、天を仰いだワイアームを長々と一閃、唐竹割りにする。

ビヂヂュヂュヂュヂュヂュ――!!

頑強な上顎から下顎、硬質な殻と分厚い肉の引き裂かれる音が、さらに血飛沫を爆散させた。

ワイアームを割り裂いていく弐号機、狙いを定めたまま降下中だったクリムゾン機双方、あますところなく濃密な赤へと塗られていく。

秒を置いてクリムゾン機が地響きと共に着地した時――

ザァー……。

比喩のしようもない、血の雨が降った。

ザァー……。

視界の暗さが増す。

ザァー……。

黒ずんだ草、大地、空気が、黒く潤う。

ザァー……。

どしゃ降りの中、双葉のようにされたワイアームがゆっくりと、そして重たく、大地を打った。

ザァー……。

噴き出す勢いを失った血流が、今は、だくだくと広い水溜まりを作り始めている。

ザァー……。

クリムゾン機、そして弐号機の足元は、すでに赤い海だった。

ザァー……。