=Guildius・Machina=

背を反らせ、綺麗な宙返りで着地したのは、ケンタウロスの肩。がっちりと山羊の首をホールドし、

「はいっ!」

一気に、顎を180度回転させた。骨の折れる音、筋の引きちぎれる音が、コックピットにまで届く。

見やれば、波のように押し寄せたケンタウロスに、レンは囲われていた。

鼻息をブルブルと荒く吐き、蹄でアスファルトを抉り、雄々しい角で威嚇してくる。

それでも、にぃ、とレンは笑んだ。片方の唇だけを、吊り上げて。

「私をぶっ殺したいんだねぇ。でも……」

その時、

ガヅォン!! と、

幾十もの角と角が衝突する擦過音。

レンを囲んでいたケンタウロスらの径が、一瞬でゼロとなったのだ。

が、その集中攻撃が捉えたのは、首のねじれたケンタウロス。

本来の標的は、

「死ぬのはアンタらなの、よぉぉぉ――!!」

その、頭上にあった。

落下の勢いのまま、一体の頭を踏み潰す。

ごしゃんと、小気味のよい圧砕の音。レンは「はっは♪」と上機嫌に笑った。

と同時に、

「――Go!!」

ローラーが一斉に回転を始め、バックパックが火を吹いた。

着地時の低いポーズから、ギルディウスは敵勢へ突撃していく。