=Guildius・Machina=

「ぃ――やっ!!」

速度をすべて乗せて、先頭の一体へ殴りかかる。神速から繰り出される鋼鉄の一撃は、グレネード抜きでも敵の頭を打壊した。

花のように血液が飛び散るが、レンは気にしない。

赤が、好きだから。

「次ぃ――い!!」

一発目の勢いを殺さぬよう、上半身をねじりながら跳躍する。その着地点でまた一体のケンタウロスを、跳び膝蹴りで仕留める。

ぬめり込んだ膝スパイクが抜けると同時に、大量の血飛沫が噴出する。

それは、レンの生残本能の起爆剤。

「んん――っ! もっと潤わせて、私の人生!!」

スクリーンいっぱいに溢れる赤を前に今、ペロリと舌なめずりさえした。

雄叫びをあげながら、背後のケンタウロスが突進してくる。

前傾になって繰り出される角の一撃を食らえば、さすがにギルディウスの装甲も危うい――のだが、

「ほっ!」

レンは、鈍感ではない。いっそ、過敏でさえある。

ケンタウロスが突進の一歩目を踏んだ時には、高く跳躍していた。