=Guildius・Machina=

その、直撃の、瞬間。

「フレイム!!」

手甲内部に仕込まれていたグレネードが射出され、爆発。頭どころか、左右の腕が体からちぎれ飛ぶほどに、ケンタウロスの上半身を爆砕する。

「はっ♪ どんなも」

『油断するな! 後続だ!!』

と、せっかく切っていた支倉からの通信が再び入る。

見回せば、四方のビルの陰から次々とケンタウロスが躍り出てくる。路上の車を蹴り散らし踏み砕く、怒濤の勢い。

「はいはい見ればわかりますよっ!」

と答えるだけ答え、また通信を切断する。

そして、自分が人類にとって『正義の味方』であることも気にせず、凶悪に笑んだ。

「最初っから、そうやって突っ込んできなさいってぇのよ!!」

ガシャンッ、と震動が響き、ギルディウスの足の裏に車輪が並ぶ。さながらローラーブレードである。

「Shall we?」

そして、スピードスケートのようなスタートポーズから、

「It's show time!!」

背中のバーニアを一気に点火した。装備されたバックパックが、轟々の炎を推進力として吐き出す。

「ぐっ!」

シートに押さえつけられるのを実感した時にはすでに、レンはケンタウロスの軍勢へ突貫していた。