「…で、どんなイタメか見た?」
「うん、見たよ。
何かね、数字ばっかりの変なイタメなの。何人に回せとか書いてなかったから、チェンメとは違うと思う。」
「…高村、チェンメは?」
留以が意地悪な目で高村を見上げた。
留以と違って椅子にも座らず真っ直ぐ立っている高村は、視線を泳がせながら言った。
「チ…チェーン好きな奴が回してるメール…。」
「どんなメールだよっ!」
「ギャハハ…」
美姫が笑う。
「あ、そうだ。陽菜の携帯にまだ残ってるかもしんねぇ。…陽菜が消してなきゃな。」
そう言って、高村に陽菜の携帯をどこかに取りに行かせた。


