幸せそうに、シロは話してくれた。 「今が幸せだから、辛かったコトは、忘れられるの」 そう続けたシロの言葉が、ぼくの耳に響いた。 そして、今度はシロがぼくに質問をした。 「ソラはここに来る前、どこにいたの?」 今なら、答えられると思って、ぼくはシロに全部を話した。 産まれつき、青い毛色だったコト。 そのせいで、周りから嫌われてたコト。 お母さんと兄弟達に追い出されたコト。 本当にひとりぼっちになった時に、シロと出会ったコト。 シロは、黙ってぼくの話を聞いてくれた。 .