「っ、見た?」



きぃっと千歳零爾を睨みつける。ニヤリと千歳零爾は、笑う。



「見たって何をかな?僕に分かるように説明しなよ」



絶対分かってる癖に!!
でも、早く服着替えないと。



あたしは、すぐさま持っていたカバンを抱きながら中から服を取り出した。



「……」



その間も、千歳零爾はニヤニヤしながらあたしを見ていた。


恥ずかしすぎるよ!!だって、まさか、まさか……見られるなんて思わないじゃん!!



家族にだって、組員にだって、利人にだって見られた事がなかったのに……



胸を……



終わりだ。人生終わった。絶対にあの鳥のせいだ。



もう関わらないようにしないと。あの鳥に……