赤ずきんは、かなしくなりました。

お母さんのいいつけどおり、寄り道などしなければよかったのです。

飛んでいったワインや、苦しむ声など、ほうっておけばよかったのです。

ワインが飛んでいったそもそもの理由には、わざと気づかないようにして、赤ずきんは後悔しました。