美穂が小泉君と一緒
帰っていった。

私は何だか嬉しかった。

だって美穂は自分の事で
みんなから嫌われていた。

だからずっと殻に閉じこもって
いたのに、小泉君と一緒に
いる姿は変わりないよ。

「愛子。三宅が実と一緒に
帰る姿を見て寂しい?

それとも嬉しい?どっち?」
と吉沢君に聞かれた。

「嬉しいに決まっている
でしょう。

だって
美穂は私にとって最高の
友達だもん。」

「最高の友達か。」

「うん。吉沢君も小泉君とは
最高の友達でしょう。」

「ああ。最高の友達だよ。」
と吉沢君が手を強く握った。