そう言って、自分の家を指差す。 「あっ、ここなんだ!もっと遠かったらよかったのにな」 先輩は笑って、 「じゃー…、又ね」 「ありがとうございました!!」 先輩は手を振って、元来た道を帰っていった。 私は先輩と別れた後、すぐに家の中に入り、自分の部屋に駆け込む。 まだ、胸のドキドキが収まらない。 このまま、先輩を好きになってしまったらいいのに… 先輩のことだけを、考える頭になってしまえば、どれだけ楽か…