夢中で 意味が分からなくて。 何が起こったのか 理解できなくて。 だからうしろから 人が入ってきたことに 気付かなかった。 「…驚いただろ?」 「え?」 私は声を聴いて振り返る。 声の主は分かってた。 晴樹君だってことを。 「全て見たか?」 「…見てない。 っていうか何? このたくさんの言葉!?」 「確かに『何これ?』 って感じだよな」 そう言って晴樹君は 高らかに笑う。 私はより一層、 分からなくなった。