一生一緒にいると 思っていたのに。 たった1人の 相手だったのに。 はかなく 散る夢は寂しい。 でも、 なぜだろう。 涙が出てこなかった。 分からないっていうのは 言い訳だって知っていた。 分かりたくないっていうのは 私の自己満足だ。 「蓮実、 大丈夫か、蓮実!」 龍慈君に肩を 揺さぶられて気付く。 「これは、 本当?現実?」 何も答えてくれない。 誰も応答えてくれない。 「そっか。 夢じゃないんだ」 同時に 感情が荒れ狂う。 しんどくて、辛くて。