俺も晴樹も 一層顔が青くなった。 このままだと 彼女は明らかに危険だ。 蓮実は目の前にある ナイフに失神しそうだ。 声は出せそうになかった。 「彼女は…」 みんなが俺に視線を注ぐ。 俺は総長の前に 晴樹をかばうように立った。 そして大きな声で言った。 「彼女じゃない!」 「やっぱりな」 総長を含めた奴らが笑う。 「バカ!」 後ろから叩かれた。 「バカで構わない」 俺はなぜか怖くなかった。 目の前にいる奴らなんて 全然怖くない。