ずっと、待っていた人。 会いたくて、抱きしめてほしかった人。 一番自分を愛してくれた人。 揺れる炎が目の端に入ったせいで、涙が溢れ出したことにすぐ気がついた。 立ち上がった人は、まぎれもなく隆介のお母さん。 探しても探しても、何の手がかりもなく… 諦めてしまいそうになったこともある。 でも、どうしても隆介の心の奥の奥にある穴を埋めてあげたかった。 私を救ってくれた人だから… 隆介、愛してる。 隆介、お母さん…見つかったよ。