朝、腫れた目で玄関を出ると、そこには見慣れたバイクが停まってた。 「変な顔~!」 優しい顔で、隆介が私の頭を叩く。 「一緒に埋めようか?」 隆介は、ポケットからかまぼこ板を取り出した。 「昨日お前から電話もらってから、コンビニでかまぼこ買って、一人で食ったんだぞ!!」 涙が出る。 隆介が好きだ。 鞄から油性ペンを取り出し、2人で書いた。 『りゅーたんのお墓』 かまぼこ板に書かれた文字。 隆介が昨日食べたかまぼこの板。