時計の針の音のちょうど倍の速さの心臓の音。 2度目のキスも、記憶が飛んでしまうほどに緊張… 静かに重なる唇から、隆介の優しさが伝わる気がした。 口ではいじわるなこと言うくせに、優しいんだからぁ。 5秒くらいだったと思う。 もっと長く感じた。 一瞬離した唇。 そして、もう一度 キス。 さっきよりも少し強い力で… 腰に回した手にぐっと力を入れて… 私はただ立ったまま… 隆介のキスに 何も出来ずにいた。 心臓だけがびっくりするくらい激しく動いてる。