恋する女の子の体と心ってすごいんだ。



私の体には、隆介の温度や匂いが染み込んでる。

私の心には、隆介と過ごした時間の幸せがいっぱい。




ただ、眩しい朝日を見ただけなのに、隆介の眩しそうな顔が浮かぶ。


信号待ちのバイクを見かけただけで、隆介の手のぬくもりが甦る。





隆介が鈴子を好きなように

私も隆介が好き。




隆介が心の中に隠してたように

私も心に鍵をかけて、隠し続ける。




溢れそうな『好き』を精一杯隠して、あんたの友達演じるから・・・




だから、もう会えないなんて言わないでよ、隆介。





遠くに行かないで…




この胸のときめきを、もっと感じていたいから。





あんたにもらったたった一度の『キス』を

私の体と心は

しっかりと記憶してる。



だから、平気。


笑って過ごせるよ、隆介のキスを思い出して

夢の中でだけ、あんたに愛されたい。



叶わぬ恋だけど、


大事な大事な私の一生に一度の恋。