秋も終わり、季節は冬へと近づいてきた頃外は寒く、静かに吐く吐息は白く染まる… そんな夜の教会に一人の少女が目を閉じて神に祈りを捧げていると、目の前に誰かの気配秋を感じた。 それはどんな季節よりも冷たいものだった… 少女はそっと目を開けると、真っ白な羽を背負ったとても冷たい瞳をした美しい一人の女が立っていた。 少女は少し怖がりながらも女に尋ねた… 「あなたは誰、死神さん?」 震えた声で言った少女に対して女は喋るどころか、頷きもしなかった。