椿姫が旅立ってから数日が過ぎた。藍は特に問題もなく、高校生活を送っていた。 ただ、時々ふと思うのは椿姫のことだった。今どこにいるのだろうか。何をしているのだろうか。絵を描いているのだろうと、空を見上げては思うのだった。 藍はどこへ行くにもスケッチブックを持っていくようになった。「これだ」と思うものに出会えたとき、いつでも絵が描けるようにと。 美術部は刺激的だった。 いつも一人で絵を描かされていた藍は、いろんな人の絵とに出会った。それぞれの描き方があり、解釈の仕方があった。