3度文章を削除してしまい、嫌になって万波は携帯をベッドに放り投げた。


一回ベッドに寝転んでから、万波は再び携帯を手にしてツイートした。


「言えないよー!
『好き』なんて…」


11時01分。
閉じてあった携帯がメールを受信した。


先ほどのツイートに反応があったようだ。


誰だろう、とサイトに接続する。


「@****
誰に好きって言いたいんですか?」


10時56分のメールの送り主だ。


万波はそのツイートに背中を押されたように、今度はしっかりした足取り、いや指取りでメールの返信を打ち始めた。



‐SONATA of an Attic
‐the end‐