しばらく、そうして何も考えずに窓の外を見ていると――…。 ギュッ……ギュッ…… ……! 廊下から何か分からない、静かな音が聴こえてきた。 ギュッ……ギュッ…… 何なんだよ、気持ちわりぃな。 少し怖くなって、シューズを履いた足をコンクリートの床につける。 ギュッ…… 床に足が当たった時に微かに聴こえた音。 ――足音だ。 廊下にシューズを履いて歩いている人がいるんだ。 ……っていうことは生徒か? ――ガラッ