遅くまで学校に残っていても、意外にバレねぇんだよな。 窓際の1番前が自分の席。 ガガッとイスを引き、机の上に腰をかけ、イスの上に足をのせる。 上半身の体重を少しだけ背中にかけ、両手を後ろつく。 その体制のまま、いつも授業中に見ている窓の外を見る。 輝きや大きさが違うたくさんの星がキラキラと輝き、絵に描いたような黄色い三日月。 素直に“キレイ”とつぶやいてしまう景色。 いつも、こんな感じ。 こうやって、何も考えずにボーっとするのが好き。