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俺が死んで1週間くらいたった。
莱は今日も泣いている、学校もあの日からずっと休んでいる。
何度も来た彼女の部屋。
女の部屋って、こう、もっと可愛らしいものだと思うとんだけど、莱の部屋はドアの向かいに1つ窓があって、タンス、学習机、ベッドがそれぞれ壁に沿って置かれているだけの、とてもシンプルな部屋。
学習机にいつもの水玉の日記帳を開いている。
いつものように俺の名前を呼びながら泣く。
今日は莱の誕生日だ。
本当は一緒に祝う予定だった。
1年で1番の笑顔をこの日に見るつもりだった。
それが、今は、俺が多分彼女の人生で1番泣かしている。


