それからずっと莱を見続けた。
今彼女が泣いている理由が俺だから。
葬式が終わったあとも、ずっと莱を見続けた。
多分俺は49日間はこんな感じで誰にも見えない中、この世にさ迷うんだろう。
だったら、大事な人のそばにいたい。
俺を変えてくれたのは莱だから。
──死んだ俺には、何をしてあげれないけれども。
莱はその日から毎日泣いた。
『辛いことは紙に書いて頭を整理した方がいい』と彼女の母親からアドバイスを貰った莱は、それから毎日日記を書くようになった。
水玉が描かれている日記帳に記された内容は自分を責める内容ばかり。
自分のせいで俺がしんだ、そんな内容。
毎日泣く莱を見るのがその日からの俺の日常になった。


