君と過ごす最後の24時間



俺に握られていない左手で顔を覆う莱。


可愛いところもあるんだな。


男みてぇな口調は照れ隠しみたいだし。


なんか、なんかさ


「はははっ!」


笑えてくる。


入学した時から思ってたけど、見た目とのギャップがありすぎだろ、この女。


ビックリと可愛いのが混じって笑ってしまう。


「優羽!」


莱からの刺さるような視線を感じた。


あ、やべ。


緩んでしまった頬に力を入れて引き締めた。


我慢するんだ、俺。


莱に何かされるのはゴメンだ、うん。