君と過ごす最後の24時間



そして、何分か経った頃。


突然、莱の手が俺の胸ぐらに伸びてきて、力強くつかんできた。



「慰めてよ」


女らしくないことをしているけど、莱の目はまだ潤んでいる。


さっきまで可愛く泣いていたのに、胸ぐらつかむって。


普通に“慰めてよ”だけでいいじゃん。


口より先に手が出るタイプだな。



別に莱のこと嫌いじゃないから慰めてあげてもいい。


けど……どうやって慰めんだよ。


「具体的にどうして欲しいんだ?」


そう問いかけると、胸ぐらから莱の手が離れた。