君と過ごす最後の24時間



莱は顔を下げて、自分の右頬をギュッとつまんだ。


下から上に引っ張るようにつまんでいるから、唇の右端だけ上がっている。


見ているこっちが笑ってしまいそうな顔のまま、俺の席の机に座った。


「タケユキってね、サイテーな男なんだよ。あいつ、あたしのカラダが目当てだったの。
している時に“好き”って言ってくれたから……信じていたのに」


バカだコイツ。


タケユキの噂を知らなかったのか?


あいつ、女を性欲処理の道具としか見てねぇって噂あるだろうが。