たれているはずの彼女の目は、今、猫の目のようにつり上がって見える。 「あたし、もうタケユキとヤラないから」 あのさ、ヤラないって……ヤッたの? 告白だよな? 順番おかしくね? 「――と、こんな感じでいいかな。優羽、ありがとうね」 つり上がっていた莱の目が弧を描き、眉が下がる。 「これが告白なのか?」 「うん。思っていることを伝えるのって、告白でしょ」 ん、まぁ……そうかもしれねぇけどさ。 告白って言われたら勘違いするだろう、普通。