君と過ごす最後の24時間



たれているはずの彼女の目は、今、猫の目のようにつり上がって見える。


「あたし、もうタケユキとヤラないから」


あのさ、ヤラないって……ヤッたの?


告白だよな?


順番おかしくね?


「――と、こんな感じでいいかな。優羽、ありがとうね」


つり上がっていた莱の目が弧を描き、眉が下がる。


「これが告白なのか?」


「うん。思っていることを伝えるのって、告白でしょ」


ん、まぁ……そうかもしれねぇけどさ。


告白って言われたら勘違いするだろう、普通。