君と過ごす最後の24時間



――と、言った瞬間


バチンッ……!


自分の顔が少し右に向き、左の頬が熱を持った。


何が起きているか分からない。


あれ?これ、告白の練習だよな?


叩かれた?


「痛いんだけど」


人がせっかく練習相手になってあげたのに、いきなり叩いてくるってどういうことだよ。


ため息が出る。


さっきのあからさまなものとは違う。


睨んでやろうと、少し右に行っていた視線を莱に向けた。


すると、莱が下から見上げるように俺を睨みつけてきた。


「あんたって、嘘つきでサイテーな男ね」