君と過ごす最後の24時間



「優羽ってバカなんだね。気持ちを伝えるのって、本当に勇気がいることなんだよ?」


“だから、早く練習相手になれバカ男”と、少しイラッとする言葉を付け足して、俺の右肩をポンポンと叩いた。


「じゃあ、優羽は今から“タケユキ”になってね」


タケユキって、名前聞いたことあるな。


そこら辺の女より可愛いというか、美しい容姿の男らしい。


見たことねぇから本当かどうかは知らないし……いい噂を聞いたことがない。


まぁ、俺も人のことを言えないけど。


「タケユキ、か。――了解。早く始めろよ」