*****
「会頭・・・」
「この子の保護者は?」
「黎龍、一人です」
「そうですか・・・」
会頭と呼ばれた男性は、腕の中でぐったりと眠る少女に視線を落とした
「この子は・・・私が引き取ります」
*****
目が醒めると
目の前には知らない天井が広がっていた
「ここ・・・、どこ…?」
ゆっくりと体を起こしてみる
そこは和室で、私は布団に寝かされていた
「あぁ、目が醒めましたか。気分はどうですか?」
奥の襖から出て来たのは、どこかで見た顔だった
「あの・・・あ、」
そうだ、この人はお兄ちゃんの…
お兄ちゃん
そうだ
お兄ちゃんは・・・・
「あの、」
「はい?」
その人はいつの間にか私の横に来て座っていた
「あ、の…お兄ちゃん、は…」
自分でも声が震えたのが分かる。でも、聞かないわけにはいかなかった
「黎雅は、この家の、彼の部屋に寝かせてあります」
「お兄ちゃんの、部屋?」
「えぇ。彼はここで仕事をしていましたから。
桜千会七瀬組組長として・・・・」
「桜千、会・・・・」
それからこの、お兄ちゃんの上司であったと言う若桜 皇也(わかさ こうや)さんから話を聞いた
お兄ちゃんがやくざだったことを────
私が知らないお兄ちゃんの世界
信じられないけど、私は知ってるから……
お兄ちゃんが仕事の人の話しているとき、とっても楽しそうに笑ってた事
きっとここは、お兄ちゃんにとって大切な場所なんだね
「会頭・・・」
「この子の保護者は?」
「黎龍、一人です」
「そうですか・・・」
会頭と呼ばれた男性は、腕の中でぐったりと眠る少女に視線を落とした
「この子は・・・私が引き取ります」
*****
目が醒めると
目の前には知らない天井が広がっていた
「ここ・・・、どこ…?」
ゆっくりと体を起こしてみる
そこは和室で、私は布団に寝かされていた
「あぁ、目が醒めましたか。気分はどうですか?」
奥の襖から出て来たのは、どこかで見た顔だった
「あの・・・あ、」
そうだ、この人はお兄ちゃんの…
お兄ちゃん
そうだ
お兄ちゃんは・・・・
「あの、」
「はい?」
その人はいつの間にか私の横に来て座っていた
「あ、の…お兄ちゃん、は…」
自分でも声が震えたのが分かる。でも、聞かないわけにはいかなかった
「黎雅は、この家の、彼の部屋に寝かせてあります」
「お兄ちゃんの、部屋?」
「えぇ。彼はここで仕事をしていましたから。
桜千会七瀬組組長として・・・・」
「桜千、会・・・・」
それからこの、お兄ちゃんの上司であったと言う若桜 皇也(わかさ こうや)さんから話を聞いた
お兄ちゃんがやくざだったことを────
私が知らないお兄ちゃんの世界
信じられないけど、私は知ってるから……
お兄ちゃんが仕事の人の話しているとき、とっても楽しそうに笑ってた事
きっとここは、お兄ちゃんにとって大切な場所なんだね

